【 神戸】合気 子どもの身体能力の低下| Shin-Kobe 実戦合気武道

遊びながら跳躍力を鍛えるトレーニング。新人Ｓちゃんが一番跳べてましたが、後の3人は苦戦（笑）。

年々、子どもたちの身体能力が低下していると肌で感じます。その大きな理由として、まず挙げられるのは、外遊びが決定的に不足しているということ。

子どもたちに色々聞くと、塾通いや習い事で遊ぶ暇がないと答える子が大半。各々の家庭の教育方針に口を出すつもりはありませんが、最も遊びが必要な時期の子どもが遊んでいないのは如何なものかと。

歴史学者のホイジンガが自身の著書「ホモ・ルーデンス」の中で、遊びは文化に先行しており、人類が育んだあらゆる文化は全て遊びの中から生まれた、つまり、遊びこそが人間活動の本質であると語っています。

子どもは仲間と公園や外で遊ぶなかで、他人と関わることで社会性を身につけ、また、動物などの生き物に接して命の尊さを知り、何もないところから遊びを生み出すことで創造性を養う。そしてまた、少々の危険を顧みず、走ったり、崖を攀じ登ったり、無茶を経験することで自らの運動能力を高める。

正に遊ぶことは生きる力を養うことに等しいわけです。それを大人が阻害するようなことをしていては将来この国を背負っていく逞しい人材を潰しているのに等しい。大人はもっと短期的ではなく長期的な視点で教育を考えていかねばならないと私は思っています。

後はゲームでしょうか。テレビゲーム創成期に少年時代を過ごした私も当時はインベーダーゲームに夢中になってた一人なので、ゲームの楽しさや中毒性はよく理解しています。しかし、それはやはり大人が厳しく規制していくか、中毒にならないよう子どもによく理解させて自発的に区切りをつけれるように改善していく他はないでしょう。

まあでも、そういう社会状況だからこそ、我々武道に携る者がやるべき使命が問われてるのかもしれません。

とりあえず、頑張って子どもたちの身体能力向上に引き続き努めたいと思います。護身術としてはまずそこが一番肝要だと考えますので。

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